CMS(コンテンツマネージメントシステム)-システム開発用語

CMS(コンテンツマネジメントシステム:Content Management System)とは、WEBコンテンツを系統立てて管理・統制をするためのシステムもしくは仕組みを持つアプリケーション。

欧米のグローバル企業ではわりあい早くから導入され、日本でも2000年台半ば前後から急速的に普及し始めた。

主にブログやポータルサイトのような管理や更新の手間がかかるWEBサイトなどに利用される。

CMSを使用することで、ファイル構造やHTMLソースコードなどに知識がなくても、簡易的な更新や変更、ページ追加が可能となっている。

またオープンソース化されたCMSパッケージは多くの企業や個人のコーポレートサイトやホームページ制作に利用されており、ASPサービスや無料ブログサービスなどの基本的な仕組みも、すべてCMSであるといえる。

また機能については、CMSの種類によってまちまちで、企業が自社向けに独自に開発したものから、オープンソース化され無償で配布されているCMSまでさまざまなアプリケーションが存在する。

ページ自動生成や公開日指定はもちろん、RSS配信、トラックバック機能など非常に高機能なサービスを無償で導入可能である。

ただし、商用使用についてはライセンス料を支払う必要があるものがあるが、商用使用にあたり、無償のCMS導入であってもほとんど問題はないといえる。

勿論、携帯向けのモバイル版CMS(コンテンツ管理システム)も多数存在しており、従来コストがかかったホームページの管理や、特にWEBシステム開発費用を極端に軽減している。ローコスト化、省力化の要請とともに注目を浴び、ますます市場拡大をしている。

日本語処理についてリスク(制限)が少ない純国産のCMSも増加傾向にあり、選択の幅が広がりつつあるが、これらの中にはライセンス料の支払いが必要なものが少なからずある。

主なCMSの仕組みとしては、CGIやPHPプログラムで機能するものが多く、MySQLやPostgreSQL、Oracleなどのリレーショナルデータベース管理システムを使用するアプリケーションが多く、比較的に規模やトラフィックが少ないものは、ローコストのレンタルサーバーに容易に設置可能であるのも普及が大きくなった要因のひとつでもある。