Web広告においてTVCMの手法は難しいのか?

最近、殊更に感じるのがインターネット広告の手法が頭打ちとなっている
ことだ。

ここ20年ぐらいで定着している方法と感じるのは、やはり検索エンジンを
軸にした興味関心に連動した広告とポータルサイトにおけるバナー広告で
はないだろうか。ダイレクトEメールなどもあるが、こちらは郵便や電話
でのセール方法をそのままWebに流用できている前時代的な手法のままだ
と感じる。

いきなりサイトやブラウザをジャックしてプラグインを利用して広告を出
現させるインパクトのある手法も数年前から顕著になったけど、

基本は「人通りのいちばん多い食品コーナーに出店する宝石店」

ではないかと。要は、場違いだろうがなんであろうが、

まずは「人に知られる、見られる」

ことが、広告の宿命であり、理論や統計では太刀打ちできない要素が多い
のではないかと。

ショッピング系サービスサイトでは、購入や閲覧履歴から関連する商品バ
ナーを広告欄に表示させるのが常套手段ともなっているけど、ダイレクト
マーケティングもどの程度まで効果的なのかは、やや懐疑的でもある。

さて、本題に入ると、これまでTVCM的な手法でインターネット広告はどの
程度うまくいったのだろうか。結局は、記事途中などに広告を挿入するぐ
らいで、例えば、無料視聴動画の最初や途中のCMや、広告を見てポイント
が貯まる、またはニュース記事などを閲覧するまえに必ず広告を閲覧する
必要があるなど、一見、テレビコマーシャル的な手法に似ているが、なに
か根本が違っているように感じる。

しかし、そもそもTV番組は基本的には無料で提供され、インターネット
コンテンツも原則はほとんどが無料で閲覧できるものがほとんどだから、
無料媒体に付随させて展開するというスタートラインは同じだ。

ところが、こと広告となると、インターネット広告はどこかいびつで、統
一されたルールらしきものが見当たらない。

そこにはパソコンの利便性が関係しているからだろう。
テレビが音声とあわせて観るという直線的な活動に対して、インターネッ
トを利用する、主にコンピュータにおいては、見ること、聴くこと、文章
を書く、計算をする、映像や画像を編集する、仕事をする、メールを読む
など、並列しての行動活動が瞬時に可能だし、行動活動をすぐにシフトで
きる。

また、情報や娯楽を手にしたい場合、内容によっては特定の発信源に頼る
ことなく、同等もしくは類似するものは別のサイトなどですぐに入手可能
だ。

こんな風に考えていくと、インターネットとTVというメディアは、まっ
たく異なるジャンルの別物であるというところに落ち着く。

しかしだ、インターネット広告でTVCMの手法がそのままうまくいかな
いかというと、そうではないような気がする。

皮肉にもいまや一般家庭ではTVCMを一度も見なくても、ソフトを閲覧
できてしまう状態ではあるが。

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