今回はネットショップ型のオープンソースCMS、『EC-CUBE』のインストール設置および設定方法についてです。
データベースやサーバー設定は環境によって異なります。インストールについてあくまでサンプル情報としてのみ参照ください。
設置環境は
ec-cube2.3.4/Apache 1.3.37/PHP 5.2.5/MySQL5.1.22
レンタルサーバーCORESERVERになります。
■EC-CUBE‐日本発の「ECオープンソース」インストール設置と設定手順
1・EC-CUBEサービスサイトからEC-CUBEをダウンロードします
http://www.ec-cube.net/download/index.php
2・ダウンロードしたファイルを解凍し、eccubeフォルダ内のhtmlフォルダ内のすべてのファイルをeccubeフォルダに移動します
フォルダ構成は
eccubeフォルダ
┗dataフォルダ
┗aboutsフォルダ
┗adminフォルダ….
┗define.php…..
(htmlフォルダ内の全ファイルとフォルダ)
3・eccubeフォルダ直下のdefine.phpをテキストエディタで開き
/** HTMLディレクトリからのDATAディレクトリの相対パス */
define(“HTML2DATA_DIR”, “/../data/”);
上記dataフォルダのパス指定を以下に変更
define(“HTML2DATA_DIR”, “/data/”);
4・eccubeフォルダ直下のuser_data以下に”bkup”という新規フォルダを作成
5・eccubeフォルダ直下data/Smarty/templates_c以下に”default”という新規フォルダを作成し、
そのdefaultフォルダ内に”mobile””admin””user_data”という名前の新規フォルダを作成
data/Smarty/templates_c/default/mobile
data/Smarty/templates_c/default/admin
data/Smarty/templates_c/default/user_d
6・eccubeフォルダ以下すべてをEC-CUBEをインストールするディレクトリにFTPアップロード
7・MySQLでデータベースを作成する際には以下の修正をしておいたほうがよいでしょう。
EC-CUBEのデータベースにMySQLを指定すると文字化けが発生します。対処方法は二つになり、
⇒PostgreSQLでデータベースを作成(この場合、レンタルサーバー対応しているか限定される)
⇒接続時のphpファイルを編集する。
data/class/SC_DbConn.php
ライン55行目の $this->dsn = $dsn; 下に以下の2行の記述をいれる(utf8の場合)
$buf = $objDbConn->prepare(‘SET NAMES utf8’);
$objDbConn->execute($buf);
上記はデータベース接続時のエンコードをutf8にするという記述だそうです。
また、管理画面で”SHOPマスタ登録-課税規則”や”商品マスタ-ステータス”のチェックボックス項目に一部文字化けが残っていました。
SET NAMES記述を加えて、データベース参照時の文字化けが改善されているのですが、一部DB設定が残留しているために発生しているようです。
ECCUBEの仕様上、動作確認時の高速化のためdata/cacheにmtb_*キャッシュが作成されている為です。この場合は該当するファイルをすべて削除して、管理画面を更新したら正常に表示されました。
8・アップロードした以下のフォルダとファイルのパーミッションを変更する
data/install.php 属性666
以下フォルダはすべて属性777に変更
cp
install
install/temp
upload
user_data
data/cache
data/class
data/downloads
data/logs
data/Smarty
9・eccubeインストールのルートディレクトリにアクセスすると、
『eccubeインストールフォルダ/data/cache/ にユーザ書込み権限(777等)を付与して下さい。』
という警告メッセージがでなければcacheフォルダのパーミッションを777変更。
他の警告がでる場合は不足するフォルダを作成したり、パーミッション変更を行う
10・インストール画面が表示され、インストールを開始しようとすると、かなりの数の書き込み権限について
でてくるので、それぞれの属性を適切に修正。
一見、属性の設定がかなりありそうに見えますが、だいたいが同じ系列フォルダ直下になっているので、まとめ変更可能ですが、それでも
結構な量になります。
(このあたりが、CORESERVERがEC-CUBEインストールに適していないといわれる所以でしょうか)
eccubeインストールフォルダ/html/user_data 666
11・警告文がなくなったところで、
■アクセス権限のチェック
>> ○:アクセス権限は正常です
と表示されるので”次へ進む”をクリック
12・ファイルコピーが成功して、画面を遷移すると
■ECサイトの設定
で必要情報を入力して次の画面へ進むと、■データベースの設定画面になるので、最初に設定したMySQLのデータベース情報を入力
13・上記の入力に誤りがなければ”データベースの初期化”画面が表示されるので、データベースを初期化し問題なく画面遷移すると
EC-CUBE管理画面が表示される。
このときページ上部に
“>> /install/index.phpは、インストール完了後にファイルを削除してください。”
と表示されるので、インストール用のindex.phpファイルを削除。
設定した管理IDとパスワードでログインし、EC-CUBEの管理画面が表示されるとEC-CUBEのCORESERVERへのインストールは無事完了しました。