コラム?あるWebデザイナーの寄稿?
憧れのWebデザイナーになりたての頃、そうはいっても2、3年目の頃だが
、いまひとつWebデザイン力が向上しないで悩んでいた。
本や雑誌を見たり、すでに出来上がっている素敵なWebサイトを見本や参
考にして制作するWebデザインは、自分でもなかなか良くできたと思いき
や、クライアントの手痛い返答。
もう才能がないからやめようと思ったことが何度もあった。
先輩のアドバイスも聞かずに、自己流をつき通してきたのは、Webデザイ
ンの学校に通っている時から変わらないまま。
そう、結構適当にやってきた。
当然、成長は遅くなり、同期のWebデザイナーにも顧客の評価から差は歴
然としていた。
ただ、コネで入社したこともあり、逆に優先的に案件がまわってきたりし
ていたから、すこしも事実を認めることができず。
そんなとき、会社が忙しいこともあり中途入社でWebデザイナーが入社し
ていました。歳も自分よりは上で、経験も豊富な人でした。
いろいろ教えてもらうことがあったのですが、自分は相変わらず小さなプ
ライドからなにも聞くことができず、積極的に意見を交わす同期とは差が
開く一方。
そんな状態から1年が過ぎたある日、自分は退職することを事務所の社長
に伝えました。紹介してくれた知り合いの顔をつぶしてしまうことになる
のですが、それ以上にいまの自分の状況は痛々しい状況だというこを誰よ
りもしっていたから。
「もっと自分のWebデザインを大きな仕事で試したい。」
見栄を張ってそういうことが精いっぱい。
でも自分は幸運な方だと思った。ダメな自分をきちんとわかっていたから
。
それからはコネや妥協をできるだけしないで、就職活動を行い、いく社に
も書類審査で落とされたりしましたが、何とか小さな広告代理店に入社し
、いちからWebデザインに取り組みました。
3年間謙虚に取り組んだ。
先輩や知り合いのデザイナーなどの言葉や、お客さまの反応を素直に受け
止め、着実に仕事で成果を出して、いまではクライアントに褒めていただ
くことも多くなった。
もう少し早く姿勢を正しておいた方がよかったかな。
それからは、部屋の中に初心を忘れないように張り紙をしている。
1.目をよくする
2.耳をよくする
3.すべてを早くする
4.趣味をよくする
5.自力本願
6.納期を守る
7.辛い時こそ品質向上
この7つのことを習慣として、いつも大切にしたおかげで、Webデザイン力
は格段にアップした。3年以上前の自分の制作したものは、いま見ても赤
面してしまう。
この先どんな状況になっても、
いつもいつも、忘れないように。
[7つの習慣の解説]==================================
1.目をよくする
⇒ 良いと思うデザイン見て、それと同じ目線で自分の作品を見ることが
できるようにすること。
2.耳をよくする
⇒ 人の話・アドバイスをよく聞くこと。特に良くない評価をきちんと聞
く耳をもてば、おのずと課題を与えることができる。
3.すべてを速くする
⇒ ほとんどの職業の絶対条件。それはスピード。いくら上手にできても
速さが伴わない仕事はプロの仕事とは評価されにくい。
4.趣味をよくする
⇒ 性根や考え方が中途半端で、一種の純粋さがないといい作品はできに
くい。また、プロダクトデザインや建造物、生き物や食べ物など幅広い視
野と興味をWebデザインにフィードバックする。狭い視野では、Webデザイ
ンの幅も狭くなりやすい。
5.自力本願
⇒ コネや紹介では出来レースで仕事をもらわない。これをやって結果が
ともなえば幸福だが、大抵は自分が一番きついことに。政治家や歯医者、
歌舞伎役者やタレントと違いクリエイターは世襲できないから価値がある
。
6.納期を守る
⇒ これは時間管理能力と作業スピードをアップするうえでこの上ないタ
スクだ。勿論、無茶な納期ははじめから引き受けないように注意したい。
7.辛い時こそ品質向上
⇒ 納期が短いときや内容が大変なときこそ、細部にこだわってみる。
つらいときは2倍ぐらいの気持ちで取り組んで品質をできるだけ落とさな
いようにする。